FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールの修理


FLUENTEでは、完組ホイールの修理を承っております。

見積り等ご相談ください。

メーカーによっては、補修部品のご用意ができない場合がございます。
ご了承ください。

FLUENTE
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp/



お客様よりEASTON EA90 AEROの修理を依頼されました。

イメージ 1



スポークが1本折れています。

イメージ 2



外して見て見ると、何かがホイールに入ってスポークを曲げてキズが入り、その後少し経ってからスポークが折れたようです。

スポークに異物が入ったときに折れなければスポークが曲がるだけて済むことが多いのですが、使用されているサピムのCXRAY相当のストレートスポークがかなり硬いために、曲ったところにキズが入ってその後折れてしまったようです

修理前のチェックで、隣のスポークにも傷があり曲っていることが分かったので交換しました。

作業をするためにスプロケットを外しました。

イメージ 3



フリーボディは、シマノデュラエースが一時期採用していた10S専用設計のものです。
10S専用のフリーボディは、8S,9S,10S,用のフリーボディよりも若干短く設計さていて、オチョコが1mm程度少なくなっています。
左右のスポークテンションの差を少なくすることには、好ましい設計です。

反フリー側(左側)のスポークはラジアル組です。

スポークテンションを見てみると、フリー側(右側)のスポークテンションは経年変化のためか、低い状態でした。
反フリー側(左側)のスポークテンションは、フリー側に比例するように低いのは当然としてもラジアル組の影響を受けてより低く感じます。
ハブのオチョコが若干有利な条件でも、反フリー側のラジアル組によるスポークテンションの低下をカバーできていない印象です。

スポークを交換して調整しました。

イメージ 4



ストレートスポークと丈夫なリムのおかげでフリー側のスポークテンションをかなり高めることができたので、反フリー側のスポークテンションは、ラジアル組にしてはまずますのレベル迄高めることができました。

一般的な首の有るスポークや剛性の低いリムでは、ここ迄スポークテンションを高めることはできません。