FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールの点検・調整




FLUENTEでは完組ホイールの点検、調整を承っております。
FLUENTEまでご相談ください。


FLUENTE
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お客様より、完組ホイールの点検・調整の作業を承りました。

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FULCRUM RACING5 LGです。

海外通販で入手したものを1年程使用されていて、1度も点検・調整をしたことはないとのことでした。

前後のハブ共にシャフトにガタがありましたので調整しました。

FULCRUMのハブの調整機構は、簡単に適切な球当たりの調整ができます。
固定用のネジが細く、工具の掛かりが浅いまま締め付けると簡単にナメてしまうので注意が必要です。

フロントホイールは、センターのズレが殆ど無く、若干の縦、横の振れがありました。
エアロ形状の細いストレートスポークが高いテンションで張られています。

リヤホイールのスポークテンションを指で確認したところ、ノンドライブ側のスポークテンションが FULCRUM の 2:1 パターン にしては異様に低いので驚きました。
確認すると、21本の 2:1 パターンでは無く、20本の 左右同数(10本/10本)パターンでのノンドライブ側ラジアル組でした。

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このスポークパターンでは、ノンドライブ側のスポークテンションを高くできませんが、オフセットリムとHi-Lo フランジを採用しているので、ノンドライブ側のスポークテンションをもっと高く設定できるハズです。
ドライブ側のスポークテンションを確認すると、細いストレートスポークを少数組んであるにしては、スポークテンションが低すぎでした。
フロントホイールのスポークテンションからすると、このスポークテンションの低い状態は始めから有ったものと思われます。

ドライブ側へのセンターのズレが有りましたが、ズレを補正した程度ではノンドライブ側のスポークテンションを高めきれません。
一旦、ドライブ側のスポークテンションを高めながら若干有った縦、横の振れを調整して、その後センターを出しなから、縦、横の振れの最終調整をしました。

リムホイールのスポークテンションを高めた効果は、加速時の掛かり、特にダンシング時の掛かりがハッキリ違って感じるられる筈です。