FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールのオーバーホール


FLUENTEでは、自転車の点検、調整、オーバーホールを承っております。
FLUENTEまでご相談ください。

FLUENT
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お客様よりロードバイクのオーバーホールを承りました。

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ホイールは SHIMAO WH-6800 です。

今回行ったハブのオーバーホールは、特にハブに不具合が有った訳では無く、球当たりに馴染みが出たハブのグリスの入れ替えと球当たりの再調整をすることで、ハブの回転具合の向上とベアリングの球当たりの具合を長持ちさせるために行なっています。

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フロントハブ、リヤハブ共に、ベアリング周りを洗浄して良質のグリスを充填し、球当たりを調整しました。

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WH-6800のハブはデジタルアジャストシステムが採用されているので、お渡し際に当店で調整した球当たりの具合と同じしか調整できませんが、フロントハブ、リヤハブ共に、DURA-ACE グレードのハブも含めて当店で今迄調整したデジタルアジャストシステムのハブの中では最高の、非常に良い球当たりの具合になっていました。
この良い球当たりの具合は、部品の精度、球押しのネジとスプラインの関係、ハブシャフトのネジと2面幅の関係から偶然に仕上がったものです。
意図的に球押しの調整だけで作り出すことはできません。
球押しとハブシャフトを多数用意して全ての組合せを試せば、良い球当たりの具合を作り出すことが可能になると思われます。

ホイールとして点検すると、フロントホイールにはわずかな縦振れと横振れが、リヤホイールには、わずかな横振れとやや目立つ縦振れがありました。

フロントホイールの振れは簡単に調整できましたが、スボークが16本しか張られていないため、スポークテンションを高めて行くとリムが蛇行を始めます。
そのままスポークテンションを高める方向でだけで振れを調整しようとしても蛇行がひどくなり結果的に横振れが大きくなってしまうので、そうなる手間のスポークテンションで調整を終える必要があります。

リヤホイールは、縦振れを完全に調整するために、スポークを若干緩めてから縦振れを追い込んで調整しながら横振れを調整しました。

フロントホイール、リヤホイール共に、センターのズレはありませんでした。