ホローテックタイプのBB交換
FLUENTEでは、自転車の点検、調整、オーバーホールを承っております。FLUENTEまでご相談ください。
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ロードバイクのBBセットを交換しました。
先日、当店でフレームから組み上げて1年半程乗られたロードバイクのオーバーホールを承ったのですが、BBのベアリングを点検したところ左側のベアリングにハッキリと傷んでいる手応えがありました。 右側も僅かに傷んでいるような手応えでしたので交換することにしました。
新たなBBセットは、シマノ SM-BB R60 です。
アルテグラグレードのBBセットです。
6800シリーズになって、ベアリング径の小型化とシールの変更で回転抵抗を低減させたデザインになっています。
Cr-Mo フレームのハンガーシェルとベアリング部の直径があまり変わらない寸法になっていて、取付けたとき見栄えがスッキリしています。
手でクランクを回しても 、6700シリーズのBBセットと回転の重さの感じはあまり変わりませんが、実際に乗って荷重を掛けた状態では僅かに軽くなっているのが分かります。
以前、交換した記事を掲載したカンパニョーロのウルトラトルクのBBも、左側のベアリングが痛んでいましたが、BB周りのトラブルは左側に多く発生します。
クランクアームに掛かった力をクランクシャフトを通じて右側のチェーンリングに伝える構造上、左側のベアリングやクランク取付け部の負担が大きくなっています。
スクエアテーパーのクランクで起きることのある、フィキシングボルトのゆるみとクランクの脱落は殆どの場合左側で起きています。
クランクが脱落しなくとも、フィキシングボルトがゆるみ、クランク側のテーパー穴が変形してクランクシャフトとテーパー嵌合できなくなると、いくらフィキシングボルトを締め直しても直ぐにゆるんでしまうようになり、クランクを交換しなければならなくなってしまいます。
フィキシングボルトのゆるみはクランク材質の影響とクランクシャフトとの相性で起き易くなるので、始めて使うクランクとクランクシャフトの組合せの場合は、フィキシングボルトのゆるみが無いかチェックしつつフィキシングボルトの増し締めを短い期間に行うことをお勧めします。