FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールのオーバーホール





FLUENTEでは、自転車の組み替え、組み上げ、オーバーホールを承っております。
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FLUENTE
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お客様より完組ホイールのオーバーホールを承りました。

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SHIMAO WH-RS80-C50-CL です。

前回のオーバーホールから1年以上経過してそれなりに距離を走ったので、ホイールとしての点検調整とハブのオーバーホールをとのご依頼です。

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WH-RS80のハブはULTEGRAグレードですが、前後のハブ共に、ハブ軸を指で支えてホイールを回転させるとボールの回転する感触がほんの僅か伝わってくるだけの良好な球当たりの状態です。

このホイールは、当店で球当たりを追い込んだ調整にしてからお渡しして、3ヶ月程使用した後のオーバーホールで添加剤入りの質良いグリスを充填してから球当たりを追い込んだ調整をしています。
ハブの球当たりがグリスと添加剤により更に馴染みが進んで、抵抗が少なくスムーズな回転具合になっています。

ハブを分解してみると、ワンも球押しも細い線状跡がムラなく付いた良好な状態でした。
内部を洗浄し新たに質の良いグリスを充填してから球当たりを追い込んだ調整にしました。
WH-RS80のハブはデジタルアジャストシステムが採用されていないので、ハブスパナで追い込んだ調整が可能です。
ハブ軸を指で支えてホイールを回転させると、オーバーホール前に感じたボールが回転する感触も消えて、スルスルとした軽い球当たりに仕上がりました。

ホイールとしては、フロントホイールに僅かな横振れがありました。
横振れといっても、スポークが16本しか張られていないためにリムが蛇行しているのですが、その蛇行の具合にムラが出ていたということです。
リムの蛇行は、ブレーキング時に感じられない程度なので、蛇行の具合が均等になるように調整してあります。
リヤホイールは、経年変化が原因と思われる僅かなセンターのズレと横振れがありました。
リヤホイールのリヤは蛇行していないので、普通に横振れを取りセンターを調整しました。