FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールの調整


FLUENTEでは、完組ホイールの点検・調整、オーバーホールを承っております。
FLUENTEまでご相談ください。


FLUENTE
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp/


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客様より完組ホイールの調整を承りました。
BONTRAGER PARADIGM ELITE TLRです。

お客様は、TREKロードバイクの新車を完成車として購入されていて、デフォルトでこの完組ホイールが装着されています。
装着された状態で、前後のホイール共にセンターのズレと振れが確認できるので調整して欲しいとのご依頼です。

ホイールとして点検したところ、フロントホイールはセンターのズレと僅かな縦、横の振れがありました。
細いエアロスポークが高いスポークテンションで張られています。
リヤホイールは大きめのセンターのズレと横振れ、若干の縦振れがありました。
フロントホイールと同じスポークが張られていますが、スポークテンションが低めでした。
ノンドライブ側がラジアル組なので、スポークテンションが低めなのは仕方のないことですが、ドライブ側のスポークテンションも低めだったので、全体的にスポークテンションを高める調整をしながら振れを取りセンターを出すことにしました。

フロントホイールは、僅かな調整で振れを取りセンターを出すことができました。

リヤホイールはドライブにセンターがズレていましたが、スポークテンションを高めるために、ドライブ側のスポークテンションを高めながら振れを取り、その後ノンドライブ側のスポークテンションを高めることでホイールのセンター出す調整をしています。

剛性の高いリムのためにドライブ側のスポークテンションをかなり高めることができました。

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ノンドライブ側はオフセットリムとハイローフランジのハブが採用されていることと、ハブのフランジ幅が狭いことで、ラジアル組としては高めのスポークテンションになっています。

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このホイールのリムはワイドタイプのものです。
外幅 25.3mm、内幅 19.5mmで、リムのビードフックより内側の方が内幅が広いので、幅 21mm 表記のリムテープを使用しています。

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このリムにBONTRAGER の 幅 23C表記のタイヤが装着されていて、タイヤの実測幅は 26.0mmになっていました。
自転車のタイヤは扁平率が低いので、リムの内側の幅の許容範囲が広くなっています。

リムに引っ掛けて装着するタイプのタイヤは、リムの内側の幅が広い方がタイヤの性能を発揮し易くなるので、ワイドタイプのリムの採用はこれから増えていくでしょう。
ワイドタイプのリムに装着することを前提にデザインされたタイヤが発売される可能性も高いと思います。

TLRはチューブレスレディの略です。
リムの内側にはハンプがあります。
装着されていたタイヤはクリンチャーで、リムテープもクリンチャータイヤ用でした。