FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールの点検

完組ホイールの点検を行いました。

イメージ 1

イメージ 2

SHIMANO WH-RS010 です。

お客様がローラー台でのトレーニング用意としてお買い上げのものをお渡し前に点検しました。

フロントホイールは、わずかなセンターのズレと横振れ、大きめの縦振れがありました。

リヤホイールは、大きめのドライブサイド方向へのセンターのズレと横振れ、大きめの縦振れがありました。

SHIMANOの低グレードのモデルなので、縦振れとセンターのズレは珍しいことではありません。

フロント、リヤ共にセンター出しと振れ取りを行いましたが、どちらのホイールのリムもつなぎ目付近の縦振れが局部的に大きく、付近のスポークテンションをかなり高める必要がありました。
指でテンションを確認しただけでもはっきり分かる程度に、その部分だけスポークテンションが高くなっています。
真円度が低いリムをスポークテンションで縦振れが無いように調整した結果なので仕方がありませんが、局部的にスポークテンションが極端に高くなっているということは、その他のスポークのテンションは低めにならざる得ないということで、使用している間に振れが出やすい傾向の仕上がりになっています。
リムの材質も、調整した感触ではあまり硬いものではないようです。
リム重量の割には剛性の高さを感じません。

ハブの回転具合も点検しましたが、フロント、リヤ共に、適切な範囲に球当たりの調整が取られていました。
リヤハブは、わずかに緩める方向に調整が可能だったので、球当たりの調整を追い込んであります。