FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

オーバーホール承り


寒さや天候のため走行機会が少なくなるこの時期には、自転車を「オーバーホール」してのリフレッシュがお勧めです。

適切に調整されたパーツは気持ち良い作動感を持って操作することができますし、各パーツの寿命を延ばすことができます。

FLUENTEでは、ロードレーサー及びクロスバイク(サスペンション無しのもの)のオーバーホールを工賃 ¥16,480~ 承ります。
車輪の振れ取り及びセンター出しの作業は、ホイール一本に付き ¥3,090 プラスになります。

オーバーホールは車種やパーツの構成により作業内容が異なりますから、詳しい料金の見積りに等はFLUENTE迄お問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

FLUENTE
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp/


コルナゴ プリマベーラのオーバーホールを承りました。

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購入されてから6年目で初めてのオーバーホールだそうです。
ホイールはフルクラム レーシング 3を履いていますが、こちらも購入4年目にして初めてオーバーホールです。

持ち込まれた状態を見た限りでは、掃除が行き届いていて大変綺麗に乗っていらっしゃいますし、悪条件の中で使い倒している様子もありませんので、ヘッドやクランクのベアリングには異常なさそうと予測して作業に入りました。

始めにホイールを外してチェックでシャフトを回して感触を見ると、フロントハブの感触がザラザラしています。分解してみると、アジャスターの反対側の球押しに線状跡が入っていました。

線状跡とは、写真のように球押しやベアリングレース等の硬化加工された表面が剥がれて凸凹した線状の跡になっている状態です。この剥がれた表面がグリスに混じってザラザラした手応えになっていました。ボールレースは大丈夫でした。

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球押しとベアリングは当然交換なのですが、交換用のパーツを在庫していないので、パーツを取り寄せる間ホイールを使っていただくために若干の処置を施してから球当たりを追い込んで調整して、極力影響が出ないようにしてあります。
球押しとベアリングは取り寄せて後日交換になります。
後ろハブには異常がなかったので、グリスアップと球当たりの調整をしました。

分解するときに前ハブの球当たりの調整が固すぎるように感じましたが、これが線状跡の原因になった可能性があります。
使用する初期の段階で、一度手を入れれば線状跡が入らなかったかもしれません。

ハブの調整をした後にホイールの振れとセンターのチェックをしましが、フロント側に始めから有ったと思われる僅かなセンターずれと使っているうちに出る程度の縦横の振れがあると見ていると、リムのブレーキゾーンに溝に嵌ってできたと思われるラジアル方向の深いキズが数本入っています。
ヤスリを当ててブレーキ時にキズを感じないように加工を施しました。
ホイールの振れは、前後共に問題なく調整できました。

自転車が倒れたときに歪んだディレイラーハンガーの修正の他は、大きな修正やパーツ交換の必要はなくオーバーホールは終了しました。