FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

スプロケットの歯数の検討


FLUENTEでは一人一人に合わせたスプロケットの構成を検討して、メーカーに用意されていない構成のスプロケット
組み替えにより作り上げることができます。
平坦で良く使うスプロケットをクロスレシオにしながらも上りで無理の無いギヤ比を使えるようなスプロケットの構成にするなど、可能な限り使用目的に合わせたスプロケットの構成をご用意致します。

FLUENTEにご相談下さい。

FLUENTE
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp/


大分以前から、スプロケットの歯数の構成がメーカーに決められたものになってしまったので、ギヤテーブルを書いて歯数の構成を検討することなどあまり行われなくなっているでしょう。しかし、決められた歯数の構成でも、ギヤテーブルを書いてスプロケットの構成を目に見える形にするといろいろなことに気付くことがあります。

ギヤテーブルというと、画像のように横方向にギヤ比の差だけ点をプロットしたものをチェーンリングごとに上下に配して、チェーンリングごとのギヤ比のつながりやチェーンリングをまたいだギヤ比のつながりを検討するのが一般的です。

イメージ 1



直線上にスプロケットのギヤ比の差を並べると、チェーンリングをまたぐ上下のギヤ比のつながりは分かり易いのですが、同じチェーンリングを使う場合のギヤ比のつながりがあまり良く分かりません。

そこで、画像のようにギヤ比を折れ線グラフで示すようにすると隣り合うスプロケットのギヤ比の差がグラフの線の傾きとなって見えるので、ギヤ比の差が視覚的に掴み易く検討し易いものになります。

イメージ 2



単にギヤ比では無くGD(ギヤディスタンス)と呼ばれるギヤ比とタイヤの周長をかけた数値(クランク一回転で進む距離)をプロットすると、異なるタイヤ径の自転車のギヤ比を同じグラフ上で比べ検討することができます。

一台の自転車のスプロケットの構成やギヤ比のつながりを検討する場合には、ギヤ比をプロットするだけで構いません。

画像は、私が通勤に使っている自転車のギヤ比をプロットしたものです。
8Sで13-23Tの構成ですが、一般的な13-14-15-16-17-19-21-23Tでは無く、13-14-15-16-17-18-20-23Tの構成にしてあります。これは、平坦では18Tか19T迄のスプロケットを使うのですが、17Tと19Tのギヤ比を離れ方が私には大き過ぎて使い難いので、18T迄をストレートのクロスレシオにするためです。
18Tと20Tのギヤ比差は17Tと19Tのギヤ比の差程は気になりません。
20Tと23Tのギヤ比差は、インナーで上る場合の使用になるため大きくとも気にならず、返って使い易く感じています。

ギヤテーブルでは、画像のようにチェーンリングをまたぐギヤ比のつながりが分かり易く検討できます。

イメージ 3


イメージ 5



どちらの画像でも、46Tのチェーンリングで18Tまでシフトダウンした場合、34Tのチェーンリングにチェンジしたときに14Tのスプロケットシフトアップするとつながりが良いのが分かります。

イメージ 4


イメージ 6



これも、どちらの画像でも46Tのチェーンリングで20Tまでシフトダウンした場合、34Tのチェーンリングにチェンジすると15Tにシフトアップするとギヤ比があまり変わらないので、16Tまでシフトアップすればギヤ比のつながりが良いのが分かります。

このように、ギヤ比をギヤテーブルに表すとスプロケットの構成による使い難さやチェーンリングをまたぐギヤ比のつながりを目で見ることができるので、分かり易く容易に検討することができます。