FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

ランドナーのブレーキ調整




FLUENTEでは、ブレーキのセッティングのご相談を承っております。
ブレーキの効きの改善だけで無く、ブレーキレバーのタッチの調整やブレーキシューやブレーキパッド、ディスクプレートの変更によりブレーキのコントロール性の調整も可能です。


特に、ドロップハンドルの場合は、ブレーキレバーの位置の調整で、ブレーキの掛け易さやライディングフォームにまで影響が及びます。


FLUENTEにご相談ください。





FLUENTE
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp/





お客様よりブレーキの調整の依頼を承りました。

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自転車は DAVOS のランドナーです。

後ブレーキが効かなくて手が痛くなるとのことでした。

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ブレーキはDIA COMPE のカンチレバーブレーキ 988 と204QC レバーが組み合わされています。

後ブレーキの状態を確認してみると、ブレーキレバーの引しろが非常に少なく設定されていて、ほぼ適切に設定されている前ブレーキレバーの引しろとは全く異なるセッティングでした。

後ブレーキのワイヤーを調整して適切なレバーの引しろに設定しました。

後側のブレーキシューの突き出し量が左右で違っていたので揃え、左側のアームの戻りが鈍いので、スプリングを調整して左右のアームの動きが同じになるようにセッティングしてあります。

近年発表される新型のカンチレバーブレーキのブレーキシューは、Vブレーキのブレーキシューと殆ど同じ形式になっていて、シューの突き出し量が大きく変えられないだけで無く、微調整も出来ないようになっています。

ダイアコンペのカンチレバーブレーキのブレーキシューは、殆どのモデルにギロチンボルトで固定するタイプのものが採用されていて、ブレーキシューの突き出し量を大きく変えることと微調整が可能なために、ブレーキタッチのセッティングをかなり細かく設定することができます。
シューのセッティング自体は、非常に手間が掛かるために採用されなくなっているギロチンボルトで固定するタイプのブレーキシューですが、調整幅の広さと微調整のし易さでは圧倒的に優位です。

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お客様の自転車のハンドルとブレーキレバーのセッティングは、画像の状態に近いものでした。
ランドナーのブレーキレバー位置のセッティングは、画像ようにかなり上に取り付けることが多いようにです。
ブレーキレバーを持つ位置をできるだけ高くして上半身を楽に構えられるようにと、高く取り付けたブレーキレバーで手を支え易くすることを主に考えたセッティングなのだと思いますが、このようなブレーキレバーのセッティングは親指と人差し指指の間の股が痛くなり易い設定です。
ブレーキレバーに指の股を押し付けて上半身を支えているわけですから、長い時間乗っていれば痛くなるのは当然のことです。
また、このようなセッティングだと、下ハンを持ってのブレーキングが非常にやり難くなっています。



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お客様に確認したところ、指の股が痛くなり下ハンでブレーキを掛けられないとのことでしたので、ブレーキレバーの位置を下げて、画像に近いセッティングに変更しました。

レバー位置を大きく変えたために、レバーへの手の置き方などを変える必要がありますが、ハンドルの上からも下からもブレーキが掛け易くなっています。
手の置き方を変え、腕を伸ばして指の股で上半身を支えることが無くなるので、指の股が痛くなることが無くなり、肩が痛くなる事も起き難くなります。

上の画像に近いハンドルとブレーキレバーの位置でランドナーに乗っている方は、ハンドルとブレーキレバーのセッティングを見直して見ることをお勧めします。