FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

28H ホイールインプレッション






FLUENTEでは、乗り方や体重を考えて組み上げる手組みホイールの企画、組み上げを承っております。


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32Hのハブで28Hのリムを組んだ後ホイールを通勤車に装着して、通勤を中心に使い始めたので乗り始めのインプレッションを書きます。


今迄は、このブログでご紹介した32Hのハブで20Hのリムを組んだ後ホイールを使用していました。

走り始めにダンシングで加速していくと、踏み出しの軽さと掛かりの良さ、ホイールが余りたわまずに板状の面として動くように感じました。

踏み出しの軽さは、リムを重量が 520g 程度からカタログ重量 470g と軽くなったためだと思います。
リムが50g 近く軽くなると違いがハッキリ分かります。
掛かりの良さとたわみの少なさは、スポーク本数が増えたことからくるものです。
リムの剛性は断面形状と重量の違いにより低下しているはずですが、駆動方向だけで無く、曲げやねじれ方向の変形も少なくなっていることが、ダンシング時の掛かりの良さをハッキリと感じさせる要因だと思います。
20Hのリムのホイールでは、ダンシングでの加速で踏ん張る感じが無く、板状の面を動かしているような感じはほとんどありませんでした。

30km/h 程度まで加速して巡行に移ると、乗り心地と転がりの良さを感じました。
いつもと同じように走っているつもりでも速度の伸びがわずかに良く、少しだけですが速く走れます。
これは、リムの断面形状と重量の違いによるものです。
リムのハイトが 24mm→19.8mm になり、断面形状も三角形に近いものから頂点がなだらかな形状になったためと重量が50g程度軽くなったために、リムが縦方向にたわみ易くなり路面のわずかな凹凸を吸収するために、乗り心地と転がりが良く感じられるます。

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ダンシング時の掛かりとコーナーリング時のホイールの剛性感も、以前このリムで組んだ、両サイドが14本づつの 2.0mmプレーンスポーク、4本組イタリアンのホイールよりもしっかりしているように感じました。
ドライブサイドとノンドライブサイドででスポークの本数を変えて組み、ノンドライブサイドのスポークテンション大幅に向上させながらノンドライブサイドもタンジェント組であることが大きく影響しているように思います。

後ホイールを変えて乗り始めたのを機会に前輪も変更しています。

以前は、20Hのリムで組んだ後輪と同じリムで組まれた、ロード用の完組ホイールを使用していました。
2.0mmプレーンスポークでラジアル組のホイールです。
28Hのリムで組んだ後輪のインプレッションは、この前輪を使用して走行したときのもので、後ホイール以外はタイヤ、チューブ、リムテープに至るまで、同じ物を使用しています。

変更した前ホイールは、後ホイールと同じ ALEX の R450 で 28H リムを2.0-1.5mmバテッドスポーク、8本組 イタリアンで組んだものです。
このリムは、完成車の前ホイールに採用されていたもので、2.0mmプレーンスポークでラジアル組のホイールをバラして組み直したものです。

乗り始めでは、やはり踏み出しが更に軽くなったことをハッキリと感じました。
ダンシング時やコーナーリング時の剛性感は、20Hのホイールよりもわずかに低い感じですが、大きい違いを感じませんでした。
リムの剛性は、断面形状と重量の違いから低下しているはずで、スポーク本数が8本増えていても、スポークの太さが2.0mm→2.0-1.6mmなり、スポークの断面積の単純な比較では 44% 程度少なくなっているので、もっと剛性感の低下が感じられてもおかしくないのですが、ラジアル組とタンジェント組の剛性の違いにより剛性感にあまり違いが出なかったようです。

前ホイールを変更して一番違いを感じるのは、乗り心地と転がりの良さです。
後ホイールを変更したときよりもハッキリと感じられます。
路面の細かい凹凸があまり感じられなくなり、ホイールの転がりが良く、わずかな加速や下りでも速度の伸びを感じます。