FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

パワートルク オーバーホール


FLUENTEでは、自転車の組み替え、組み上げ、オーバーホールを承っております。
FLUENTEまでご相談ください。




FLUENTE
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp/



お客様より自転車のオーバーホールを承りました。

イメージ 1

クランクとBBは、CANPAGNOLOのATHENA カーボンクランクが取付けられています。
取付けてから5ヶ月程使用したところですが、CANPAGNOLOのBB周りは、防塵、防水に優れたシールは使用されていないので、クリーニングと防水のために施してあるグリスを入れ換えるためにオーバーホールを実施しました。

ATHENAグレード迄は、パワートルクという形式のクランク及びBBの取付け方法になっています。
パワートルクのクランクセットは、右側クランクと一体になっているクランクシャフトに左側クランクを圧入して固定してあり、取り外す場合にはクランクシャフトから左側クランクを引き抜く必要があります。

クランクを引き抜く専用工具は特に用意されておらず、市販のギヤプーラーなどの工具で寸法の合うものを使用します。

クランクと左側のベアリングを取り外して、ベアリングカップやベアリング周り洗浄した後、シールドベアリングのシールを取り外して、内部をパーツクリーナーで洗浄しました。

シールを取り外した時点で、左側のシールドベアリング内部のグリスは真っ黒になっているのが確認できました。
右側のシールドベアリング内部のグリスは、酷い汚れは確認できませんでした。

ベアリング内部をパーツクリーナーで洗浄すると、左側のシールドベアリングからは黒く汚れたグリスがどんどん出てきました。

ベアリング周りに有効なシールがない状態なので条件がより厳しい左側に汚れが入った可能性はありますが、昔の規格に比べてかなり径が小さくなったベアリングの負担も危惧されます。
使用条件にもよりますが、1年に2回程度の頻度でのオーバーホールを行うのが良いと思います。