FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

スプロケット交換




FLUENTEでは、部品の交換、点検、調整を承っております。
FLUENTEまでご相談ください。


FLUENTE
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お客様よりスプロケットの交換作業を承りました。

5000km程走行したロードバイクのチェーンだけを交換したところ、ペダルを回して走ると異音がして、調整しても消えないとのことでした。

スプロケットの磨耗が軽度の場合は、チェーンだけを交換しても不具合が出ることは少ないですが、スプロケットの磨耗が進んだ状態でチェーンだけを交換した場合、磨耗したスプロケットに新品のチェーンがフィットせずに、異音の発生や変速がスムーズでなくなる(交換前より悪化する)等の不具合が出ることが多く、磨耗したスプロケットに新品チェーンが合わず、ペダルを踏み込むと歯飛びを起こして全く走れない状態になる場合もあります。

スプロケットの磨耗が進んだ状態でチェーンを交換する場合は、スプロケットも同時に交換が必要です。

イメージ 1

映像は、取り外した 10S スプロケット、CS-5600 12-25T です。
1.0mm 厚のロースペーサーを入れて組み付けてありました。

イメージ 2


交換するスプロケットは、CS-HG500-1012-28T です。
ロード用10S のスプロケットが HG500-10 になり、12T トップのスプロケットは 12-28T だけになりました。

フリーボディにロースペーサーを入れてスプロケットを組み付け、ロックリングで固定しようとしたのですが、ロックリングのネジがフリーボディにかかりません。
寸法を調べてみると、ロースペーサー分だけスプロケットが外に付いているために、ロックリングのネジがかからない状態でした。
ロースペーサーを外してスプロケットを取り付け、ロックリングを正常に締め付けました。

8・9・10S 用のフリーボディに、トップが 11/12T のスプロケットを取り付ける場合、1.0mm 厚のロースペーサーが必要でしたが、HG500-10 はロースペーサーが必要ない寸法に変更されていました。

ロースペーサーを入れていない状態で組み付け、自転車に取り付けて変速の調子を見ましたが、トップ、ロー共にディレイラーの位置を調整する必要はなく、わずかなワイヤーのアジャストで全段スムーズに変速しました。