FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールのオーバーホール



FLUENTEでは、完組ホイールの点検、調整、オーバーホールを承っております。
FLUENTEまでご相談ください。

FLUENTE
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お客様より完組ホイールのオーバーホールを承りました。

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SHIMANO ULTEGRA WH-6800 です。

1年半程前に当店で購入していただいています。

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ハブを分解して洗浄すると、前後共にやや幅広の球当たり跡が付いていました。
球当たりが若干強めに調整されていた結果ですが、ULTEGRA グレードのハブはデジタルアジャストシステムが採用されているために、球当たりがやや強め状態にしか調整できないことが殆どです。
このハブは、当店で球当たりの調整をしてお渡ししていますが、球当たりがやや強めの状態に調整するしかありませんでした。
球当たりはやや強めですが、球当たり部に虫食いなどは無いので、質の良いグリスを充填して球当たりを調整しました。
球当たりの調整は、分解前と殆ど同じ状態にしか調整することができません。

当店で調整してからお渡ししていますので、前後共にセンターのズレは無く、フロントホイールはほぼ振れ無し、リヤホイールに僅かに横振れが有りましたので調整しました。

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チューブレスタイヤ対応の WH-6800 はタイヤ側にニップル穴が無く、リムに直接切られた雌ネジに雄ネジが切られたニップルがねじ込まれた構造をしています。
通常のスポークとニップルの組み合わせと比べるとネジのピッチが荒く、振れ取り時にニップルを回す量が僅かでもリムが大きく動きます。 ニップルを回す方向も通常のスポークとニップルとの組み合わせと回す方向が逆になりますから、振れ取りの際には、ニップルを回す量と方向に注意する必要があります。