FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールのオーバーホール



FLUENTEでは、完組ホイールの点検、調整、オーバーホールを承っております。


FLUENTEまでご相談ください。


FLUENTE
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp



お客様より、完組ホイールのオーバーホールを承りました。

イメージ 1

イメージ 2

SHIMANO WH-6800 です。

ホイールが付いた状態の自転車でご来店されています。

自転車に付いた状態で点検したところ、リヤホイールのセンターが目視で確認できる程ズレていました。 また、全体的にスポークテンションが低い状態でした。
フロントホイールは、わずかな振れだけで大きな問題はなさそうです。

買われてから 1000km 程度乗っているとのことで、ハブのグリスを入れ換えるオーバーホールとホイールの調整をご希望です。

ハブ軸を持ってホイールを回してみると、フロント、リヤ共にかなり球当たりがキツイ感触です。

イメージ 5

ハブを分解して確認すると、特にリヤハブの球当たり部に、幅が広めの線状痕が球押しとワンの両側に着いています。
耐久性に問題が出る可能性があるのですが、WH-6800 のハブはデジタルアジャストシステムを採用しているので、球当たりを調整で改善することができません。

イメージ 3

イメージ 4

WH-6800の球押しは、フロント用もリヤ用も同じ部品を使用しています。
球押しの製造工程を類推すると、球押しのネジに対する球押し外周部のスプラインの位置がどの球押しでも全く同じ位置に管理されているとは考え難いので、フロント用とリヤ用の球押しを入れ替えて、球当たりを改善できる可能性があります。

球押しを入れ替えて球当たりを調整したところ、フロントハブ、リヤハブ共に球当たりを改善することができました。

フロントハブは若干の改善でしたが、リヤハブはかなりキツイ球当たりの感触が、ややキツイ程度の感触に変わりました。
フロントハブ、リヤハブ共に球当たり部の耐久性の心配はなくなったと思います。

ホイールの調整としては、リヤホイールはやや大きなセンターのズレと縦振れを調整しながら、スポークテンションを新品の状態よりも若干高めてあります。
フロントホイールは、センターのズレは無く、わずかな縦振れと横振れを調整しました。