FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールの点検・調整


FLUENTEでは、完組ホイールの点検、調整、オーバーホールを承っております。
FLUENTEまでご相談ください。

FLUENT
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp/



お客様より完組ホイールの点検・調整を承りました。

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SHIMAO Pro Lite - Bracciano A42 です。

購入されてから、一度も点検をしたことが無いので、点検と必要なら調整とメンテナンスをとのご依頼です。

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42mm のアルミ製セミディープリムを Sandvik製のエアロスポークで組んであります。
ハブに Pro Lite のロゴが入っていますが、形状や構造からみて Novatec製です。

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フロントホイールは 20H ラジアル組み。スポークワッシャーを使用して組まれています。

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リヤホイールは24H 4本組み。
スポークワッシャーを使用して逆イタリアンで組まれています。

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ノンドライブ側に編んだブラックスボークの音鳴りを防ぐための樹脂製のパーツが使用されていますが、その形状はノンドライブ側をJIS又は、逆イタリアンで組むためのものになっています。

このホイールが逆イタリアンで組まれているのは、初めから計画的にデザインされてたものです。

42mm のアルミ製セミディープリムが非常に剛性、強度共に高いらしく、首折れのエアロスポークがスポーク飛びを起こさないか心配になるくらい高いスボークテンションで張ってあります。
特に、リヤホイールのドライブ側のスポークテンションが高く、手で握った程度ではスポークが全く変形しません。

フロントハブの回転の感触を確認すると、回転の感触にムラが感じられました。
シールドベアリングのシールを外し、ベアリング内部を洗浄してから質の良いグリスを充填しました。
エンドキャップにシールが無いので、防水のためにグリスを塗布してからエンドキャップを取り付けました。

リヤハブの回転の感触を確認すると、ハブの回転の感触に異状は感じられませんでしたが、フリーの作動音が大きく作動時の抵抗も大きかったので、フリー機構を洗浄してから添加剤を加えたグリスを充填し、フリー機構の作動音と抵抗を小さくしました。
リヤハブのエンドキャップ周りのシールもあまり良好な物では無かったので、防水のためのグリスを塗布してからエンドキャップを取り付けてあります。

ホイールとして点検すると、フロントホイール、リヤホイール共に、若干のセンターのズレとやや目立つ縦振れがありました。
リヤホイールのセンターのズレはドライブ側にズレていたので、ノンドライブ側のスポークテンションを高めながら縦振れと共に調整しました。