FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

手組ホイールのオーバーホール




FLUENTEでは、完組ホイールの点検、調整、オーバーホールを承っております。
FLUENTEまでご相談ください。


FLUENT
TEL&FAX 03-5426-3868
http://fluente.jp/



お客様より手組ホイールのオーバーホールを承りました。

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KINRIN XR-19WR 32H のリムを SHIMAO 105 5800 32H のハブで当店にて組み上げたものです。

車と軽い接触事故を起こしたので、ホイールの点検・調整とこの機会にハブのオーバーホールをとのご依頼です。

オーバーホールはかなりの距離を走り必要になったためではなく、1年程使用してハブの球当たりに当たりが付いたので、内部のグリスを良質なものに入れ替え球当たりを追い込んだ調整にすることで、
ハブの回転をスムーズにして寿命を長持ちさせるために行いました。

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お渡し前に、当店で球当たりの調整をしていることも有って、フロントハブ、リヤハブの球押し共に、細い筋状の線状跡が薄く付いた良好な状態です。
フロントハブ、リヤハブのワンも、共に良好な状態でした。

リヤハブからフリーボディを取外して内部を洗浄し、添加剤を加えた潤滑剤を十分に流し入れ、フリー機構の作動時の抵抗を低減しました。
シマノのハブのフリー機構は、他のメーカーの殆どのハブと比べて作動時の抵抗が低いですが、この処理で更に抵抗が低減します。

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フロントハブ、リヤハブ共に、質の良いグリスを充填して球当たりを追い込んだ調整にしました。
105 5800 シリーズのハブは、デジタルアジャストシステムが採用されていないため、無制限に球当たりの調整ができます。
当たりの付いたカップ&コーン タイプのハブ特有のスルスルとしたスムーズな感触に調整できました。

ホイールとして点検すると、フロントホイール、リヤホイール共に、わずかに目立つ横振れとわずかな縦振れがありました。
この振れが、事故の影響で出たものと思われます。
車との事故と聞いて、局部的に大きめの振れが出ていることを心配していたのですが、簡単に調整できる程度の振れしか出ていませんでした。