手組ホイールのオーバーホール
FLUENTEでは、自転車の組み替え、組み上げ、オーバーホールを承っております。
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お客様よりロードバイクのオーバーホールを承りました。
ホイールは、MAVIC CXP14 24H のリムとSHIMANO 105 24H のハブで組み上げられた手組ホイールです。
フロント、リヤ共に、φ2.0mm プレーンスポーク、4本組、イタリアンです。
20年以上前に組まれたホイールで、組まれてから一度も点検やオーバーホールを受けていないようですが、リムのブレーキ面を見た限りではあまり使われていなかったようです。
当時、まだあまり無かった 30mm ハイトのエアロリムを 24本のスポークで組んであります。
SHIMANO のハブも、105グレードまで24Hの仕様があり、カップ&コーンのハブの選択肢が少ない現在と比べると、羨ましい限りです。
ハブの回転の具合は、フロント、リヤ共に、ベアリングの転がる感触が僅かに感じられるだけのスムーズなもので、球当たりの具合も細い線状跡が均等にキレイに付いた非常に良好状態でした。
さすがに内部のグリスは変質していました。
ハブの内容を洗浄して質の良いグリスを充填して球当たりを追い込んだ調整を取りました。
良質のグリスと追い込んだ調整で、ベアリングの転がる感触も感じられない程のスルスルとした回転の具合に仕上がりました。
フロントホイールは、僅かなセンターのズレと大きめ横触れとリムのつなぎ目に起因する大きめの縦振れがありました。
リヤホイールは、ノンドライブ側への大きめのセンターのズレがありました。
このズレは、組んだときから有ったものと思われます。
リヤホイールにもリムのつなぎ目に起因する大きめの縦振れと大きめの横振れがありました。
全体的にスポークテンションが経年変化で低下していました。
フロント、リヤ共に、リムのつなぎ目に起因した縦振れは、完全に取ろうするとスポークテンションのバランスが崩れてしまうので、スポークテンションのバランスが取れる範囲での振れ取りにとどめ、リムのつなぎ目以外の縦触れは殆ど無い状態に仕上げました。
センターを出しながら横振れを調整して、スポークテンションを高めて調整しました。