FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

O SYMETRIC チェーンリング取付け





FLUENTEでは、チェーンリングの交換、ディレイラーの点検、調整作業を承っております。
FLUENTEまでご相談ください。


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お客様より O SYMETRIC のチェーンリングの取付けとディレイラーの調整を承りました。

チェーンリングに付いているピンが所定の位置に付かないのとフロントディレイラーの調整がどうしてもできないので、解決して欲しいとのご依頼です。

O SYMETRIC のチェーンリングを取付けるクランクは、SRAM RED です。

チェーンリングを取付けるアームの一本をクランクが兼ねているタイプになります。

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画像のようにお客様がチェーンリングを取付けた状態でお持ち込みされています。
この状態ですと、本来クランクの裏側に位置するはずのピンが、36°後方にズレた位置になっています。
このピンが本来のクランクの裏側に位置するようにするのですが、幸いピンの取付けがカシメでは無く、チェーンリングに空いている穴にピンをネジ留めする構造だったので、クランクの裏側の位置に穴を開けてネジのアタマが収まるようにザグリ加工をしました。

ピンはクランクの裏側の所定の位置に付くようになりましたが、極端なオーバル形状のチェーンリングがメーカーの意図した取付け位置から36°位相がズレて取付けられているのは、メーカーが意図した効果を発揮するとは思えないので、チェーンリングの位相自体を本来の位置になるように取付けるための加工をすることにしました。

イメージ 2

O SYMETRIC のオーバルチェーンリングは、上の画像のような5アームのクランクに取付けることを前提としてピンの位置が設定されています。
SRAM RED のような5アームの一本をクランクが兼ねているタイプのクランクに取付ける場合は、1ピンの位置を180° ズラした位置に設定してチェーンリングを180°位相を変えてクランクに取付ければ、O SYMETRIC が意図したクランクとの相対的な位置にチェーンリングが取付くことになります。

イメージ 3

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オリジナルのピンの位置から180°ズラした位置にピンの穴を開けてピンを取付けました。
取付けたピンがクランクの裏側に来るようにチェーンリングを取付けます。

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チェーンリングとクランクの相対的な位置がO SYMETRICが意図した位置関係に付きました。
この後、フロントディレイラーの変速調整を行いましたが、直付けタイプのSRAM REDのフロントディレイラーは、取付け位置や角度の調整とストローク調整だけでは全く調整が取れなかったので、フロントディレイラーに若干の加工を施してから取付け位置や角度の調整とストローク調整をすることで、正常に作動させることができました。