FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

手組ホイールのオーバーホール




FLUENTEでは、自転車の組み替え、組み上げ、オーバーホールを承っております。
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お客様よりロードバイクのオーバーホールを承りました。

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20年程前に組まれたロードバイクで、同時に組み上げられた手組ホイールが装着されています。

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SHIMANO ULTEGRA 6400のハブと往年の銘品 MAVIC GP4 のリムをφ2.0-φ1.8mm スポーク、6本組、イタリアンで組まれています。

MAVIC GP4 はこのモデルの後、ラベルが変わらないままリムの材料と製法が変わりまます。
リムの形状が角ばり内側にチューブラータイヤの縫目を逃がすための溝が設けられました。
材料が押し出し材に変更され形状も変わったために、リム重量が重くなりリムのバネ感も低くなってしまいました
銘品と言えるのはパイプリムであるこのモデルまでになります。

今迄、何度かハブのオーバーホールはされているようですが、ホイールの調整はあまりされていなかったようです。

フロントホイール、リヤホイール共に若干の横振れとスポークテンションが低下していました。
フロントホイールには、路面からの衝撃によると思われる大きめの縦振れがありました。

縦横の振れとセンターを出しながら、スポークテンションを高めた調整をしましたが、この時代のリムは、8S用のハブのオチョコ量で左右同数の6本組であっても、スポークテンションを高め過ぎるとホイールの左右のスポークテンション差の影響により横振れが出て来ます。
スポークテンションを高めて行くとあるところから横振れが出始めて、スポークテンションを高め続けると横振れが大きくなっていきます。 そのため、振れが出始める迄のスポークテンションで、振れ取りとセンター出しを終える必要があります。