FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

エアロ重視のホイールを組みました。

FLUENTE では、乗り方や体重などを考え組み上げる、手組みホイールの企画、組み上げを承っております。
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ミドルハイトのリムとフランジ幅の狭いハブに16本のエアロスポークという構成のホイールを組みました。

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リムは、KINRIN XR-300 です。
30mm ハイトでカタログ重量 460gと、リムハイトの割に軽量なリムです。
今回は、32H のリムの穴を半分だけ使用して、16Hのリムとしてホイールを組んでいます。

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僅かに穴振りがありますが、非常に小さいので、片側の穴だけ使用してホイールを組んでも支障がないと判断しました。
進行方向に対して、右側に振ってある穴だけを使用していますので、左側に穴振りの分だけオフセットリムになっていますが、組んでも、乗っても感触には全く現れていません。

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ハブは、RIDEA HF-F100/32 です。
このハブは、ロックナット間寸法が 74mm のハブ RIDEA HF3-74/20 というモデルにスペーサーを足して、ロックナット間寸法を100mm にしたモデルなので、フランジ幅が狭く 47mm程しかありません。

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700×25C のタイヤをとおしてみると、スポークがタイヤに隠れて見えなくなっています。
ハブの品番の / 以降はハブの穴数で、ロックナット間寸法が 74mm のモデルは20H しかないのですが、100mm のモデルは、20H と 32H が用意されています。
今回は、スポークを16本使ったホイールを組むので、32Hのモデルを使用しています。

32Hのリムの穴を半分使い、32H のハブの穴を半分使ってホイールを組んでも位相のズレが起きるのと、16本という少ない数のスポークとフランジ幅の狭いハブを使用することで起きる横剛性とねじれ剛性の低下を少しでも補うために、エアロ重視からは外れますが、タンジェント組にしました。

スポークはΦ2.0mmをベースにしたエアロスポークを使用しています。

KINRIN XR-300は、剛性、強度共に高いモデルなので、スポークテンションをできるだけ高めて組んでも、蛇行はしませんでした。 リムの精度も悪くないので、組み上がり精度も、スポーク数が16本のホイールにしてはかなり良いものになりました。

実走してみると、30mmハイトのエアロ形状のリムのために、縦方向の剛性が高く路面の凹凸を吸収せず、ハンドルにダイレクトに伝わる感じです。

16本のスポーク数と狭いフランジ幅のハブによる抜けの良さはハッキリと感じられて、僅かな降り坂でも速度の伸びが違っています。

16本のスポーク数と狭いフランジ幅の影響で、ダンシングやコーナーリングに支障が出るかもしれないと思っていたのですが、リムの剛性とスポーク太さ、タンジェント組で補正が効いているようで、意識的に大きく振ったダンシングや街中でのコーナーリング程度では、全く不安を感じることはありません。

使用を始めて1ヵ月程経ちましたが、始めの1週間で軽い横振れが出たので、1度振れ取りをしましたが、その後は殆ど振れは出ていません。