FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

乗り心地あれこれ 4

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台形断面のロープロファイルリムは8本組(3クロス)で組んであるので、いわゆるWクロス組が無理無く出来ます。

今回は、Wクロス組に組替えて、乗り心地の変化を検証してみました。

Wクロス組に組替えるにあたり、スポークテンションは殆ど同じにしてあります。

乗り出して始めに感じたのは、縦方向の硬さです。
路面の細かい凸凹をよりダイレクトに感じるようになりました。
ホイールが細かく上下に跳ねるように感じられて、滑らかに転がる感じも薄れてしまいました。

ホイールの曲げ及び捩れ剛性は向上しているようで、自転車を大きく左右に振ったときのホイールのヨレは少なくなっていて、コーナーでの動きもシャープに感じられます。

Wクロス組にすると、スポークの交点2箇所を編むことになり、スポークが大きな力で編まれることでスポークの交点の動きやスポークのたわみが少なくなり、横剛性と捩れ剛性が向上すると共に、縦方向の剛性も向上して乗り心地が悪化するようです。

私には、32H、8本組の組方で横剛性も捩れ剛性も必要にして十分ですし、乗り心地と転がりの良さは大事な性能なので、Wクロス組を解いて8本組に戻してあります。

一部の完組ホイールにも、乗り心地が良いと感じるモデルがあります。
アルミリムでもカーボンリムでもコンポジットリムでも、台形断面のロープロファイルリムでスポーク本数が少ないものは、私が乗ったことのある殆どのモデルで乗り心地が良いと感じています。
しかし、ほぼ全てのモデルで、横剛性と捩れ剛性の不足も感じられ、コーナーで速度を抑えて走る必要を感じたり、厳しい状況に陥ったときに安心して扱えないように感じられました。
スポーク本数が少なくスポークの太さも細いものが使われている、ロープロファイルリムのホイールでは起こりやすいことです。

高出力で走る場合やダンシング時などにホイールがヨレることでロスになってしまったり、最悪は、ダウンヒル時に危険な状況に陥る危険も考えられるので、注意深くホイールの動きを感じる必要があります。