FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

乗り心地あれこれ 3

台形断面のロープロファイルリムの乗り心地を確認するために、手持ちのリムでフロントホイールを組ました。

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リムは、アンブロッシオのエスカージョン32H、スポークは#15プレーン、8本組イタリアンで組んであります。

ハブは、低グレードのモデルですが、オーバーホールして玉当たりを追い込んであるので、回転はスムーズです。

タイヤ、チューブを何時も使っているホイールから外し、今回組み上げたホイールに装着して準備完了。
お店からの帰り道で試してみました。

走り出して直ぐに乗り心地の良さを感じました。
路面の細かい凸凹をあまり感じず、滑らかに転がって行く感じです。

スポークが20本から32本に増えたためだと思われますが、ダンシング時に自転車をわざと大きく左右に振ると、ホイールのヨレが少なく、面として左右に動いて
いる様子が感じられて良く進みます。

スポークが12本増えた影響は、向かい風に対したときに若干の重さが感じるような気がした程度で、転がりの良さが上回って走りに伸びを感じたくらいなので、30km/h強程度の速度では、スポークによる空気抵抗はあまり考え無くても良いようです。

改めて、ロープロファイルリムで32Hなんてオーソドックスなホイールに乗ってみて、乗り心地の良さやホイールが転がって伸びて行く感じを再確認すると、近年の完組ホイールの、掛かりのために縦剛性を重視したデザインのホイールや、空力的に有利にするために、ハイトの高いリムに少ないスポーク数で組まれたホイールなどは、完全にレースの方向しか向いていないホイールだと思ってしまいます。

サイクリングやファストラン、長距離耐久走などでは、完組ホイールよりも走行速度や体重、走りの好みに合ったホイールを、手組み組で狙いを絞りこんで組んだホイールの方がトータルで優位になるでしょう。