ヘッド用シールドベアリングのグリスアップ
寒さや天候のため走行機会が少なくなるこの時期には、自転車を「オーバーホール」してのリフレッシュがお勧めです。
適切に調整されたパーツは気持ち良い作動感を持って操作することができますし、各パーツの寿命を延ばすことができます。
FLUENTEまでご相談ください。
FLUENTE
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近年、ヘッドパーツのベアリングはシールドベアリングが採用されていることが多くなりました。
シールドベアリング化されてからは、ベアリングの径がカップ&コーン型のものより小さくなってしまい、耐久性が低くなっています。
ベアリングをフレームから外して、指でボールレースを抑えるようにしながら回してみて、少しでもゴリゴリした感触があればボールレースが痛んでいます。
シールドベアリングは、不具合があれば基本的には良品に交換してしまいます。
ヘッド用のシールドベアリングは、内部に封入されているグリスの質があまり良く無いものが多く、経年変化によりグリスが硬化して動きが重くなっている場合があります。
ボールレースは傷んでいないので動き事態はスムーズですが、ボールレースを指で回した感触が重く感じます。
ボールレースが痛んでいる訳では無いので、この程度のことでシールドベアリングを交換せずにグリスアップで対応します。
細いマイナスの精密ドライバー等を使ってシールを破損しないように外します。
内部をパーツクリーナー等で洗浄して劣化したグリスを洗い流し、質の高いグリスをしっかりと奥まで入れた後、シールを指で押し込んで戻します。
シールドベアリングをフレームに装着して、ベアリングの当たりを調整しますが、多くの自転車がヘッドベアリングの玉当たりが強く調整していて、ステアリングの動きが鈍くなっているようです。
玉当たりは、ガタが無くなるギリギリのところからかすかにロードをかける程度の玉当たりに設定すれば十分です。
グリスアップと共に行えば、二輪車の要であるステアリングの動きが格段に軽くスムーズになります。