FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

32Hのハブで20Hのリムを組む


FLUENTEでは、乗り方や体重を考えて組み上げる手組みホイールの企画、組み上げを承っております。

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以前、24Hのリムを32Hのハブで組んだホイールを紹介しましたが、同じハブを使って20Hのリムでホイールを組んでみました。

今回は、両側をタンジェント組する以外に方法がありません。

出来るだけバランスの取れた組み方を考えた結果、画像のような組み方になりました。

イメージ 1


イメージ 2


24Hのリムを32Hのハブで組んだときは、3本一組のスポークを4組均等に配置してホイール片側の12本のスポーク組を構成しましたが、20Hのリムを32Hのハブで組む場合は、画像のようにスポークを2本交差させたものを対称に配置し、3本一組のスポークも対称に配置して、ホイールの片面10本のスポーク組みを構成しています。

スポークは、#14プレーンを使用しています。

ドライブ側とノンドライブ側のスポークパターンを対称に配置してバランスを取っていますが、ノンドライブ側のスポークの配置はイタリアン相当にしてあります。また、ドライブ側とノンドライブ側のスポークの組数を変えてスポークテンションのバランスを向上させています。

試乗して見ると、掛かりも踏ん張り感も特に問題を感じることはなく、乗り心地も含めて穴数が同数のハブとリムで組まれたホイールとの差を感じることはありませんでした。

スポークの角度と長さが違う組み方の場合、スポークの緩みが頻発したり問題が出る場合が多いのですが、画像の組み方では、私自身が約2ヶ月間通勤で使用してもスポークの緩みや振れは起きていません。
特に、今回はスポークのパターンが不均一なのでスポークの緩みや振れの発生を懸念していましたが、使用していれば出る程度の僅かな触れが出ているだけです。

60kg程度の体重のパワーの無いライダーが使用した結果に過ぎませんが、路面の凸凹や段差を意識的に通過したりして試した結果でもあり、十分に実用になると思います。