手組みホイール組
FLUENTEでは、乗り方や体重を考えて組み上げる手組みホイールの企画、組み上げを承っております。
FLUENTEまでご相談ください。
FLUENTE
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お客様より手組みホイールのご注文を承りました。
お二人のお客様からご相談をいただきましたが、お一人は、片道 約8kmのストップ&ゴーの多い幹線道路を使っての通勤用に、もうお一人は、ロングライドを中心に走りながらヒルクライムとダウンヒルを考慮したホイールをとのことでした。
それぞれ使用目的は違うものの、ホイールに必要な要素と体格が良く似ていたことから、同じ部品構成でホイールを組み上げました。
軽量ながら十分な剛性を持つローハイトのリムを選択して、踏み出しとヒルクライムでの軽さ、ロングライドでの乗り心地の良さ、市街地やダウンヒルで安心して使用できるホイールに狙いました。
ホイール外周の軽量化のためにアルミニップルを使用します。
リムは、KINLINのXR-19Wで32Hです。
カタログ値 410g のリムですが、この重量にしては剛性が高くスポークテンションを高めることができます。
寸法精度も高く、縦横の振れを追い込んで組み上げることが可能なリムです。
リムハイトは 21.0mm のローハイトタイプで、いわゆるカマボコリムに近い形状をしています。
捻れ剛性に対して縦方向の剛性が低くなり、掛かりをあまり犠牲にせずに乗り心地の良いホイールになります。
ハブはシマノ 105 5800 を使用しました。
フロントホイールは、安心して扱えるように φ2.0-1.8mm バテッドスポークを使用しています。
乗り心地と曲げ及び捻れ剛性を考慮したイタリアン 6本組です。
ホイール外周の軽量化のためにアルミニップルを使用しています。
リヤホイールはイタリアンで、ドライブ側を φ2.0mm プレーンスポーク 4本組に、ノンドライブ側を φ2.0-1.5mm バテッドスポーク 8本組にして、スポークテンションの差ができるだけ少なくなるようにしています。
剛性の低いリムで上記のようなスポークアレンジでスポークテンションを高めていくと、ノンドライブ側が必要十分なスポークテンションになる前にリムが振れ出してくることがありますが、今回使用したリムはノンドライブ側のスポークテンションを必要なところまで高めることができるだけの剛性を持っています。
ノンドライブ側に使用しているスポークは、スポークテンションを高めていくと一定味以上のテンションで塑性変形が始まり伸びてしまいます。
11S用のリヤハブなので、ノンドライブ側のスポークテンションはあまり高めることができないのですが、十分なリムの剛性とスポークテンションの差が少なくなるスポークアレンジにより、ノンドライブ側のスポークテンションを塑性変形が始まるギリギリ手前まで高めることができています。
ノンドライブ側のスポークは、横及び捻れ剛性向上のためにWクロスにしました。
リムホイールもホイール外周の軽量化のためにアルミニップルを使用しています。