FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

ラジアル組とタンジェント組


FLUENTEでは、乗り方や体重を考えて組み上げる手組みホイールの企画、組み上げを承っております。
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完組ホイールのフロントホイールは、ディスクブレーキ用のモデルを除くとほとんどのものがラジアル組で組まれています。

スポーク長が最短になるため、僅かでも重量が軽く空力的にも有利だとの理由からラジアル組が採用されているようです。

ラジアル組とタンジェント組のホイールで、走行性能が変わらないのであればラジアル組が採用されているのも納得できます。
あるブログの記事の中には、「タンジェント組のメリットはハブの掃除がし易いことくらい」と記述があるくらいなので、ラジアル組もタンジェント組も走行性能に差が無いかラジアル組の方が優れていると認識されているのだと思います。

しかし、ラジアル組とタンジェント組では走行性能が違います。

タンジェント組のホイールの方が、乗り心地が良く、転がりが良いことがハッキリと分かります。
 緩い下り坂での速度の伸びの良さ、惰性走行中の減速率の少なさ、路面の凹凸を感じることが少なくなること等で感じとることができます。

画像のホイールでは、タンジェント組のホイールに採用されているリムの方がハイトが低く、リムが縦方向に変形し易いため乗り心地が良くて当然だと思われるでしょうが、エアロ形状のリムをラジアル組とタンジェント組に組替えて乗り比べても、タンジェント組のホイールの方が乗り心地と転がりが良いことを確認しています。

リムが縦方向に変形することによる乗り心地と転がりの向上は、リムの形状が古典的なロープロファイルのカマボコ断面形状になると、更にハッキリと感じられるようになります。

古典的なロープロファイルのカマボコ断面形状のリムは、その形状とスポークの本数を少なくすることができないことからエアロ形状のハイトの高いリムよりも空力的には不利になります。
空気抵抗は速度の2乗で増加するので、速度が速い程空力的な優位性が高くなりますが、大多数の方の巡航速度は 30km/h 前後だと思われますので、かなり空力的に優れたホイールでないとハッキリとした優位性を感じることは難いでしょう。

リムの変形し易さからくる乗り心地と転がりの向上は、踏み出した瞬間から感じられるものです。 速度に関係無く平地でも登りでも常に優位性を感じることができます。
特に、ブルベ等の長距離耐久走では、乗り心地が向上することで身体へのダメージが減り、転がりが向上することで走行速度が低くとも走りの軽さが実感できるので、ハイトの高いエアロ形状のリムを採用したホイールと比べ、楽に完走できるようになることでしょう。



突然ですが、FLUENTE 店長のアイドル「モモ」 19歳です。

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