FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

オイルディスクブレーキのエア抜き(ブリーディング)について。

FLUENTEでは、オイルディスクブレーキの点検、調整、エア抜き(ブリーディング)、パッド交換などを承っております。
FLUENTEにご相談下さい。

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オイルディスクブレーキ仕様の自転車が多くなり、オイルディスクブレーキを装備した自転車の点検、整備の依頼が増えてきました。

オイルディスクブレーキ仕様の自転車を、完成状態で購入された方からの依頼が殆どになりますが、点検するとエア抜きが完全になされていない自転車が目立ちます、というか、今まで点検したすべての自転車のオイルディスクブレーキは、エア抜きが完全になされていませんでした。
さすがに、ブレーキの効きに不安を覚えるほどのエアが残ってはいませんが、ブレーキレバーを握ったときの剛性感が低く(ブレーキタッチがスポンジー)、性能を完全に発揮できていない状態のものがほとんどです。
初めてオイルディスクブレーキを操作した方は、どの程度のブレーキタッチが正常なのかの判断が難しいと思いますし、ブレーキのモデルが変われば、ブレーキタッチもまた変わります。

実際にエア抜きをしてみて、初めてブレーキシステム内にエアが残っていることが確実に分かるのですが、ブレーキレバーを操作することで、エアが残っているかどうか確認する方法があります。

左右のブレーキレバーを同時にに握り、ストロークやブレーキタッチを確認する。
オイルディスクブレーキは、圧縮されない液体を介してレバーの力をキャリパーに伝えているので、ワイヤーの伸びに相当する部分がありません。
ワイヤー式のブレーキのように、ワイヤーが長いリアブレーキ側のレバーのストロークが大きく、ブレーキタッチがスポンジーになることはありません。
厳密にいえば、ホースの長いリアブレーキ側がごくわずかにスポンジーですが、ハッキリと感じ取れるほどの差はありません。
以上のことから、左右のブレーキレバーを同時に操作したとき、わずかでも確実に確認できるブレーキタッチの差があれば、スポンジー に感じた側にエアが残っている可能性が高くなります。 それが、フロント側なら、まず確認にエアが残っています。

ブレーキレバーを素早く連続的に操作して、ブレーキタッチが変化するかを確認する。
ブレーキレバーを素早く連続的に握る動作をしたとき、ブレーキタッチがだんだんダイレクトになる感触があった場合は、エアが残っている可能性が高くなります。
ブレーキレバーを連続的に握ることで、ブレーキシステム内に残ったエア圧縮されていくので、ブレーキタッチがダイレクトになっていくように感じます。

以上のような方法でエアが残っている可能性が確認できた場合は、エア抜き(ブリーディング)を行なって、ブレーキシステム内のエアを完全に抜いて下さい。

レバーを操作してもエアの存在が確認できない場合でも、わずかなエアがブレーキシステム内に残っている可能性があります。
ブレーキパッドが減って、キャパーのピストンの送り出しが大きくなると、ブレーキタッチがスポンジーになり、エアの存在を感じるようになることがありますから、購入してから1度もエア抜きをしていないオイルディスクブレーキシステムは、エア抜きを実施してエアが残っていない状態であることを確認することをお勧めします。

時間が経つと、ブレーキフルードだけでなくミネラルオイルも劣化します。
乗る頻度にもよりますが、1年に一回を目安に、ブレーキオイルのを交換した方が良いでしょう。