FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールのオーバーホール




FLUENTEでは、自転車の点検、調整、オーバーホールを承っております。
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お客様よりロードバイクのオーバーホールを承りました。

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ホイールは、SHIMAO WH9000-C24-CL です。

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ハブの回転の感触をチェックすると、フロントハブの回転の感触が DURA-ACE グレードとは思えない程球当たりがかなりきつく感じました。
球当たりの耐久性に問題が発生することを懸念させる程でした。
リヤハブの回転の感触は、非常にスムーズでスルスルと軽いほぼ理想的な球当たりの具合でした
リヤハブの理想的な球当たりの具合を崩したくは無かったのですが、フロントハブの球当たりの耐久性に問題が発生することを防ぐための処置を優先させて、フロントハブの球押しとリヤハブの球押しを入れ替えて、フロントハブの球当たりの具合を改善できるか試してみました。
フロントハブの球当たりの具合が大幅に変わり、かなりきつかった球当たりの具合がわずかにきつく感じる程度に改善されました。
残念ながら、リヤハブの球当たりの具合は、理想的な球当たりの具合がわずかにきつく感じる程度の球当たりになりました。
フロントハブの球当たりの異状を防止することには大きな効果がありましたし、リヤハブの球当たりの具合の悪化は許容範囲に収まっています。

ホイールとして点検すると、フロントホイールは、リムのつなぎ目にやや目立つ縦振れがありました。16本しかスボークが張られていないために、横振れがあるというよりも蛇行がひどくなっている部分が横振れとして見えるという感じです。
リヤホイールは、全体的にスボークテンションが若干低下していました。
リムの継ぎ目に目立つ縦振れがあり、わずかにノンドライブ側にセンターがズレていて、横振れは殆どありませんでした。

フロントホイールは、縦振れをできるだけ取りましたがスボークテンションをあまり低下させたく無かったので、完全に取り切ることはできませんでした。
横振れに見える蛇行は、スボークテンションを締めたり緩めたりの調整により、蛇行の幅を狭めながら左右の蛇行の幅を一定に調整しました。
リヤホイールはセンターを調整しながら縦振れを調整しましたが、こちらもあまりスボークテンションをあまり低下させたく無かったので、縦振れを取り切ることはできませんでした。
全体的にスボークテンションを高めましたがリムの蛇行が始まりました。
蛇行が目立たない範囲までスボークテンションを高めてあります。