カーボンチューブラーホイールの組み替え
お客様よりカーボンチューブラーホイールの組み替えを承りました。
フロントホイールは、38mmハイトのカーボンチューブラーリムとNOVATEC S291SB ハブをSAPIM-DELTAスポーク20本でラジアル組みにしたもの。
リヤホイールは、同じブランドの50mmハイトのカーボンチューブラーリムとNOVATEC F482SB ハブをSAPIM-DELTAスポーク24本で、ドライブ側を4本組み、ノンドライブ側はラジアル組みにしたものです。
お客様は、主にヒルクライムとロングライド用としてこのホイールをお使いとのことです。
以前、別件でこのホイールセットをお持ち込みされたときに、身長が高く体重も80kg程度ある方なので、この構成では特にダンシングのときにヨレて進まなくなりませんかとお聞きしたところ、確かにダンシングした方が進まない感じがするとのことでした。
今回は、剛性向上させるように組み替えて欲しいとのご要望です。
組み替えのために選択したスポークは、フロントホイール用には φ2.3mm のスチールスポーク、リヤホイール用にはドライブサイドにφ2.3mmのスチールスポークをノンドライブサイドには φ2.0mm スチールスポークです。
完組ホイールも手組みホイールも、組み替え前のホイールのように細いエアロスポークを使用してフロント20本、リヤ24本で構成されたホイールが多数見られますが、エアロスポークは横方向への剛性が著しく低いので、どんなにスポークテンションを高めたところで、横剛性と捻れ剛性には限度があります。
組み替えるに当たって、ニップルを緩めてバラしたところ、フロントホイールとリヤホイールのドライブサイドは、ニップルを緩めるのに苦労するほどスポークテンションを高めて組んでありましたが、このスポークとスポークアレンジでは十分な剛性が確保できないということです。
今回は、空気抵抗の低減を狙ってフロントハブにハブフランジ幅の狭いモデルを使用したので、横剛性と捻れ剛性を確保するためにφ2.3mmのスポークを採用し、タンジェント、イタリアン、4本組みにしました。
リヤホイールは、横剛性と捻れ剛性の確保と左右のスポークテンション差を是正するために、ドライブサイドとノンドライブサイドでスポーク径を変え、ドライブサイド 4本組み、ノンドライブサイド6本組み、イタリアンで組みました。
同じ直径のステンレススポークもありますが、今回はできる限り剛性を高めたかったので、スチールスポークを選択しました。
理論上の計算では、誤差範囲として扱われるステンレスとスチールの剛性の差ですが、体感的には剛性の差を十分に感じることができます。
フロントとリヤのドライブサイドは、スポークを指で握って確認しても、スポーク自体の剛性と高めたスポークテンションのために全く変形を感じられません。
フロントホイールは、38mmハイトのカーボンチューブラーリムとNOVATEC S291SB ハブをSAPIM-DELTAスポーク20本でラジアル組みにしたもの。
リヤホイールは、同じブランドの50mmハイトのカーボンチューブラーリムとNOVATEC F482SB ハブをSAPIM-DELTAスポーク24本で、ドライブ側を4本組み、ノンドライブ側はラジアル組みにしたものです。
お客様は、主にヒルクライムとロングライド用としてこのホイールをお使いとのことです。
以前、別件でこのホイールセットをお持ち込みされたときに、身長が高く体重も80kg程度ある方なので、この構成では特にダンシングのときにヨレて進まなくなりませんかとお聞きしたところ、確かにダンシングした方が進まない感じがするとのことでした。
今回は、剛性向上させるように組み替えて欲しいとのご要望です。
組み替えのために選択したスポークは、フロントホイール用には φ2.3mm のスチールスポーク、リヤホイール用にはドライブサイドにφ2.3mmのスチールスポークをノンドライブサイドには φ2.0mm スチールスポークです。
完組ホイールも手組みホイールも、組み替え前のホイールのように細いエアロスポークを使用してフロント20本、リヤ24本で構成されたホイールが多数見られますが、エアロスポークは横方向への剛性が著しく低いので、どんなにスポークテンションを高めたところで、横剛性と捻れ剛性には限度があります。
組み替えるに当たって、ニップルを緩めてバラしたところ、フロントホイールとリヤホイールのドライブサイドは、ニップルを緩めるのに苦労するほどスポークテンションを高めて組んでありましたが、このスポークとスポークアレンジでは十分な剛性が確保できないということです。
今回は、空気抵抗の低減を狙ってフロントハブにハブフランジ幅の狭いモデルを使用したので、横剛性と捻れ剛性を確保するためにφ2.3mmのスポークを採用し、タンジェント、イタリアン、4本組みにしました。
リヤホイールは、横剛性と捻れ剛性の確保と左右のスポークテンション差を是正するために、ドライブサイドとノンドライブサイドでスポーク径を変え、ドライブサイド 4本組み、ノンドライブサイド6本組み、イタリアンで組みました。
同じ直径のステンレススポークもありますが、今回はできる限り剛性を高めたかったので、スチールスポークを選択しました。
理論上の計算では、誤差範囲として扱われるステンレスとスチールの剛性の差ですが、体感的には剛性の差を十分に感じることができます。
フロントとリヤのドライブサイドは、スポークを指で握って確認しても、スポーク自体の剛性と高めたスポークテンションのために全く変形を感じられません。