FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

完組ホイールの調整

完組ホイールの点検を行いました。

SHIMANO WH-RS010 です。

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新車にデフォルトで装着されていたものを点検しました。

フロントホイールは、わずかな横振れと大きめの縦振れがありました。 センターはほぼ出ていました。
リヤホイールは、大きめのドライブサイド方向へのセンターのズレと横振れ、大きめの縦振れがありました。

SHIMANOの低グレードのモデルなので、縦振れとセンターのズレは珍しいことではありません。

フロント、リヤ共にセンター出しと振れ取りを行いましたが、どちらのホイールのリムもつなぎ目付近の縦振れが局部的に大きく、付近のスポークテンションを高める必要がありました。
特にリヤホイールの局部的な縦振れは大きく、縦振れを完全に取りながらスポークテンションを高めて行くと、スポークテンションのアンバランスが原因で横振れが出てしまいます。
真円度が低いリムをスポークテンションで縦振れが無いように調整した結果、局部的にスポークテンションが極端に高くなってしまい、スポークテンションのアンバランスに耐えるだけの剛性がリムに無いので、横振れとして現れたものです。
元々左右のテンションバランスが取れていないリヤホイールですので、精度の低いリムのために高いスポークテンションで更なるアンバランスが加わるとリムが耐え切れずに目立つ横振れとして現れ易くなります。

横振れが出始めない範囲で振れを調整するために、縦振れを完全に取らずにスポークテンションも高めすぎない範囲での調整をしました。

ハブの回転具合も点検しましたが、フロントはわずかにきつめの球当たり、リヤは適切な範囲に球当たりの調整が取られていました。
フロント、リヤ共に、球当たりの調整を追い込みました。