FLUENTE店長の四方山話

自転車について徒然につづっています。

メガラージフランジのハブとNISIのリムでホイールを組みました。

お客様より、メガラージフランジのハブでのホイール組みを承りました。

ハブはお客様のお持込みです。
32Hのハブなので、NISI SLUSI 390 のリムでホイールを組んで欲しいとのご依頼です。

お客様は、ブラックのリムにブラックニップルでとご希望でしたが、リムの輸入元に在庫が無く今後の入荷が未定とのことでしたので、シルバーのリムにシルバーニップルで組むことになりました。

NISIのリムは、組む前に重量を計りましたが、2本とも 396g と前回組んだリムと同じ重量でした。 同じロットのリムなのかもしれません。

イメージ 1

イメージ 2

フロントは、DT φ2.0-1.5mm シルバースポーク、DTシルバーニップルで、4本組み、イタリアンです。
32Hのハブとリムでホイールを組む場合、フロントホイールは6本組みにすることが殆どですが、メガラージフランジのハブで6時組みにすると、スポークのリムへの入射角が大きくなり過ぎるので、4本組みにしてあります。

イメージ 3

イメージ 4

リアは、ドライブ側を DT φ2.0-1.8mm シルバースポーク、DTシルバーニップルで、4本組み、イタリアンです。 ノンドライブ側はDT φ2.0-1.5mm シルバースポーク、DTシルバーニップルで、6本組み、イタリアンで組みました。
ノンドライブ側は、メガラージフランジのハブの場合スポークが短くなるので、NISIのようなローハイトリムでもDTのスポークで8本組みが可能でしたが、8本組みにすると隣のスポークヘッドにスポークがピッタリと重なってしまい、スポークの軌跡が6本組みと変わらず、ハブのフランジが円錐形になったいないため、内-外通しのスポークがフランジと干渉する位置も8本組みと6本組みでは同じになってしまい、どちらで組んでも効果は同じくらいなのに8本組みにすると弊害が出る可能性が大きいので、6本組みにしてあります。

スポーク穴のP.C.D.が90mmもあるので、リアホイールのノンドライブ側を6本組みにした効果が大きく、ノンドライブ側のフランジ寸法がやや狭いこともあって、ノンドライブ側のスポークテンションは、DT φ2.0-1.5mm スポークが塑性変形するギリギリまで高めことができますが、メガラージフランジのハブを採用したホイールはスポーク寸法が短くなり、ホイールの剛性が高くて乗り心地に影響があると思い、限界までスポークテンションを高めてはいません。